始めに
『バトルネットワーク ロックマンエグゼ3』レビューを書いていきます。シリーズ(1.2.3.4.5.6)の1作です。
| 独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
| 8 | 8 | 4 | 6 | 7 | 4 | 優(37) |
- 本編がかなりゲームとして洗練された
- シナリオもいい
- 2と比べて壊れPAがなくなってテンポがやや悪化
- 対人はまだ魔界
ゲームフィクション
あらすじ
ネットマフィア「ゴスペル」は、光熱斗とロックマンの活躍で壊滅。
ある日の放課後、熱斗たちが公園でいつもの仲間とチャット会の打ち合わせをしていると、テンガロンハットの男が声をかけてきて、N1グランプリに誘われます。
熱斗、デカオ、メイル、やいとはN1グランプリ1次予選が行われるインターネット秋原スクエアにむかいます。
サイバーパンクな世界観
現実世界と電子機器やネットに広がる「電脳世界」を行き来する、サイバーパンクな世界観になっています。Xシリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)から『ブレードランナー』の影響でサイバーパンクジャンルにコミットしていましたが、本作もそれを継承する感じです。
主人公の熱斗が現実世界を探索し、端末にPETを「プラグイン」してネットナビのロックマンを電脳世界へ送り、トラブルを解決します。
シリーズの傾向
シリーズ(1.2.3.4.5.6)の経過として、全体的に荒削りながらインパクトの大きかった1、マイナーチェンジに成功しつつも壊れPAで本編も対人もさらにピーキーになった2、本編は物語的にもシステム的にも洗練されバランスが良いものの対人は相変わらずな3、ダークチップ・バージョン商法・SRPG要素など癖が強すぎる新要素で人を選び、バランスも本編はやや悪化した4.5、システム的にも物語的にもシリーズの集大成で最高傑作な6、という感じです。
本編重視の人は3か6、対人重視の人は4か6を最高傑作と見る傾向が強い印象です。
ゲームメカニクス
デッキビルド
ナビカスタマイザー
今作からナビカスにパーツを組み込んで強化するデザインになっています。ナビカスは規定のマスの中に、隣り合う色が同じにならない、特定のラインに特定のパーツが重なる/重ならないなどのルールに沿ってパーツをセットするデザインです。
スタイルによって「ナビカス」で使えるパーツの色(種類)が変わったり、プログラムパーツが手に入ったりします。
スタイル
スタイルチェンジに「グランドスタイル(通常版のみ)」「シャドースタイル(BLACK版のみ)」「バグスタイル」が追加。
一度に2つのスタイルを所持することはできなくなり、サイトスタイルは廃止されました。
バトルチップ
バトルチップが「スタンダード」「メガ」「ギガ」の階級に区別され、階級によってチップフォルダに入れられる枚数が設定されました。
「ポイズンアヌビス」「フルカスタム」などはメガクラスに指定され、壊れプログラムアドバンスの一部が廃止され、対人環境が少し改善しました。ただ、バランスが悪いのは相変わらずで、競技として成立しているのは4と6くらいです。
本編はバランスがだいぶよくなったものの、2のピーキーなバランスもテンポよくて好きでした。
戦闘
踏むと少しの間移動できない「砂」、ひび割れや穴パネルにできない「メタル」がパネルに追加されました。
探索
8ケタの決まった数字を入れるとアイテムを入手できる「ナンバートレーダー」が設置されました。
入力するロットナンバーは発売されていた駄菓子「ロックマンエグゼウエハース」に付属していたシールやゲーム内で知ることができる感じで、今となってはググればわかります。
ウイルスの育成が出来るようになり、育成したウイルスは専用のチップで戦闘中に召喚できます。







