始めに
『The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』レビューを書いていきます。
| 独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
| 9 | 9 | 4 | 9 | 6 | 0 | 優(37) |
- 自由度の高いロールプレイ
- 拡張性
- 戦闘が退屈でバランスも悪い
- 人を選ぶゲーム性
ゲームフィクションについて
あらすじ
主人公は名も知れぬ囚人としてスタートします。前作でも登場したペイル峠から越境しようとした主人公は数人のストームクローク兵、ウルフリック・ストームクローク、馬泥棒のロキールとともに馬車でヘルゲンまで連れて行かれ斬首刑になります。主人公が首を斬り落とされそうになった瞬間、ドラゴンが襲撃、主人公を含む数人達は混乱に乗じて生き延び、ヘルゲンの町を脱出します。

大ボリュームのテクスト
本作はなんといってもアドベンチャーゲームとしてのテクストや世界観のボリュームが圧倒的で、永遠にあそべる内容です。
本筋から逸れても膨大なイベントがあります。
ゲームメカニクスについて
探索
アルドゥイン打倒を目指すメインクエスト以外にも、各地に膨大なクエストがあります。遺跡探索、悪人プレイ、狩りや採掘による収集、錬金術師など、様々なロールプレイができます。特別なアイテムを入手することで、好感度の高いNPCと性別を問わず結婚できます。
加えて、modによる拡張性を鑑みると、永遠に遊べる余地があります。ただ結局ティアキン、マイクラ、ビルダーズシリーズ(1.2)、どう森(無印,おい,街へ.とびだせ,あつ)みたいな、明確な目的を設定されなくてもプレイヤーが能動的にゲームにコミットして自分で諸々をデザインするタイプのゲームが好きではないと合わないです。
デッキビルド
ステータス
能力値はヘルス、スタミナ、マジカの3つのみに整理され、レベルアップ時にスキル画面を開くと、好きな能力値を選べるようになりました。
スキルは従来通りプレイヤーの行動によって自動で成長します。スキルレベルで対応するアクションが強化されます。
スキルツリーとPerk
perkはレベルアップ時に得られるPerkポイントを振り分ける、スキルツリー形式です。
大抵のPerk獲得には一定のスキル値が必須です。ほとんどのスキル値も対応する分野に影響を及ぼすため、スキル値も重要です。
カンストしたスキルレベルをリセットしPerkを払い戻す「レジェンダリースキル」がアプデで登場しました。これによってperkポイントを無制限に手に入れられるので、全てのPerkを手に入れられます。
装備
武器や防具の装備は、胴防具が上下半身一体化されました。武器や魔法は右手/左手にそれぞれ装備します。このため二刀流ができるようになりました。
「ドラゴンシャウト」
竜語魔法「ドラゴンシャウト」は新しい魔法です。コストは時間経過によるクールダウンのみです。補助的な魔法ですが便利なのも多いです。
バランス
デッキビルドは自由度が高い一方で、魔法が弱く近接攻撃とそれと弓がかなり強くて、隠密と鍛治スキル、パークが壊れているみたいな感じで、とにかくバランスが悪いです。
それとビルドの幅はあっても、ただ殴るか弓やボウガンで撃ち合うだけなので、戦闘の自由度は低いです。
戦闘
盾や武器の柄で殴り体勢を崩す「バッシュ」や、体力が低い相手に攻撃すると発生することがある「フィニッシュムーブ」が登場して、演出はやや強化されたものの貧相です。
戦闘だけは擁護できないという人も多くて、作業感が強いです。こうしたこともあって戦闘重視の『ドラゴンズドグマ』シリーズ(1{DA}.2)が歓迎されたのでした。
クラフト
料理、鍛冶、錬金術、付呪などクラフトも充実しています。
鍛冶は稀少な装備を自作でき、非常に有用です。
総評
人を選ぶが神ゲー
本作は唯一無二のロールプレイゲームですが、ただ結局ティアキン、マイクラ、ビルダーズシリーズ(1.2)、どう森(無印,おい,街へ.とびだせ,あつ)みたいな、明確な目的を設定されなくてもプレイヤーが能動的にゲームにコミットして自分で諸々をデザインするタイプのゲームが好きではないと合わないです。
関連作品、関連おすすめ作品
・『マスエフェクト』シリーズ(1.2.3):インタラクティブなスペースオペラ
・『ドラクエビルダーズ』シリーズ(1.2):サンドボックスの佳作。





