始めに
『ワンピース海賊無双3 デラックスエディション』レビューを書いていきます。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
6 | 7 | 4 | 6 | 7 | 0 | 良(33) |
- 高水準なキャラゲー無双
- グラフィックも良い
- やや低い自由度
- キャラの偏り
ゲームフィクション
原作準拠だが…
ストーリーは物語の始まりから「ドレスローザ編」まで描かれます。ただ尺の都合により、原作再現の品質は高いものの、エピソードが大幅にオミットされています。
双子岬、ウィスキービーク、リトルガーデン、デービーバックファイトなどはカットされています。登場するのも基本的に重要キャラとボスキャラだけで幹部級のキャラはオミットされています。またドレスローザ編は完結していなかったので、オリジナル展開です。黒ひげがドフラミンゴと同盟を結ぶとか、変な内容です。
キャラクター
コラボ無双の中では、大体の人気キャラは使えることなどから、キャラの偏りに関してはかなり調整が行き届いている部類に入る印象です。
とはいえビビなど極端に扱いの悪いキャラクターもいます。
ゲームモード
ゲームモードは原作シナリオを再現した「レジェンドログ」と、レジェンドログを好きなキャラクターで遊べる「フリーログ」に加え、様々な特殊なシチュエーションでステージをクリアする「ドリームログ」です。
だいたい本家と似たような感じです。
ゲームメカニクス
戦闘
基本
基本システムはほぼ本家無双です。ただ、ガードとジャンプはオミットされ、回避が有用です。回避ギミックは、ゼルダ無双(ハイDX)以降のコラボ無双のおよそ共通の傾向と言えます。
4では空中コンボなどが追加されます。
ナワバリ
戦闘では、「ナワバリ」の奪い合いが重要です。ナワバリ内では大量の雑魚敵が出現し、これを潰していくことでナワバリの耐久力を減らし、0にするとそのナワバリを奪えます。FE無双の拠点制圧みたいな感じです。
全体的にエリアコントロールと草刈りメインで無双の魅力はしっかりしています。
キズナ
本作では一部状況を除き、常に仲間キャラが存在します。FE無双とかOROCHIシリーズシリーズ(1.2[Ul].3[Ul])にやや近い感じですが、そちらと違って操作キャラは一人です。共闘で原作の少年漫画のテイストを表現するデザインです。
仲間を連れた状態で敵を倒すとキズナレベルが上がり、キズナレベル2以上の状態で攻撃すると「キズナアタック」という援護技が出ます。さらにキズナゲージをマックスにすると「キズナラッシュ」が発動できます。一定時間キズナアタックが大幅に強化され、本体性能も向上します。また効果中に「キズナ必殺技」を発動できます。
キズナ必殺技を発動させずに、キズナラッシュを中断することもでき、終了後のキズナレベルが2に保てます。
キズナラッシュを一度でも発動させた仲間には同盟マークが付き、以降別のキャラとキズナラッシュを発動させた時に同時にキズナアタックをしてくれるようになります。複数の味方とキズナラッシュを重ねていくことで、どんどんキズナラッシュ自体が強化されます。
総評
名誉挽回した手堅い無双
1.2とクソゲーだったシリーズですが、ここから名誉挽回していきます。とにかく無双の基本的な醍醐味を備えつつ、キャラゲーとしても勘所を抑えている印象です。デッキビルドの自由度は低いものの、基本的なアクションとキャラゲーとしてのデザインに成功しています。