始めに
『プレイグ テイル -レクイエム-』レビューを書いていきます。『プレイグテイル』シリーズ(1.2)の二作目です。
| 独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
| 7 | 8 | 4 | 6 | 9 | 2 | 優(36) |
- ストーリーとグラフィック
- 独創的なフィクション部分
- 遊びの完成度と独創性
- ストーリーメインの作品
ゲームフィクション
あらすじ
『プレイグ テイル -イノセンス-』において、ネズミや疫病を操る力『プリーマ=マキューラ』を狙う大宗教裁判官ヴィタリスの計画の破綻から半年。
幼い弟ユーゴが受け継いだ、ネズミを呼ぶ『マキューラ』の呪いですが、故郷から逃れたアミシアとユーゴの姉弟と、二人の母親で錬金術師のベアトリスとその弟子ルカたち一行は、ユーゴの呪いを制御する方法を見つけるため、はるか南の地域へと旅に出ていました。
フィクション部分は高水準
主人公のアミシアの視点を通じて、その成長と中世フランスを描画します。アミシアは、幼いユーゴを懸命に守ろうとします。アミシアの心理描写が丁寧で、バディの活躍を描く内容も相まってラスアスシリーズ(1.2)を連想します。
正直、タイトルだけで(それと前作の展開からして)なんとなく結末まで予想できる人は多いでしょうが、二人の心理描写は丁寧になされています。
全体的にグラフィックや演出が高水準で、歴史物としての重厚さは十分です。
ネズミの恐怖
本作では、中世の黒死病や死の恐怖を「ネズミの大群というファンタジックな形で描いています。
本作のネズミは伝染病を運び、人間を食い殺すという狂暴な怪獣です。中世における病などのさまざまな脅威の象徴です。
ネズミや疫病を操る力『プリーマ=マキューラ』という呪いがあり、これをめぐる陰謀が描かれる、ファンタジックな内容です。
ネズミの弱点は火と光です。光がなくなれば食い殺されるので、うまくネズミを躱す必要があります。
ゲームメカニクス
TPSアドベンチャー
アミシア、ユーゴの未熟な2人なので「ステルス」がゲームプレイの肝です。
うまく物陰に隠れたり、陽動して排除するなどが必要です。避けられない戦闘は「スリングショット」を使い排除します。
また本作には多くの謎解き要素があり、仲間やアイテムで乗り切ります。
クラフト
フィールドにある素材でスリングや錬金術を強化できます。
錬金術を用いて火を操ったり、敵を眠らせたりできるので、戦闘や謎解きのアプローチになります。
新要素
クロスボウは新アイテムで、スリングよりも強力です。
アミシアの行動で、ステルス重視の『慎重』、攻撃重視の『攻撃』、錬金術重視の『ご都合主義』の3つのパラメータが成長する
プリーマ=マキューラの異能は、さらに強化されました。探知は、 ネズミの超感覚によって、敵の位置を探る能力です。操作は、ネズミを操る能力で、前作より強化されています。
遊びとしては物足りない
全体的に攻略の自由度とボリュームが抑えめで、アドベンチャーゲームとしての物語と演出、グラフィックに特化したデザインです。
なのでゲームのストーリーや雰囲気を重視する人や、本作の世界観が好きな人にはおすすめですが、ゲーム性は淡泊なつくりです。
遊びの内容もステルスにしても謎解きにしても既存の遊びの範疇を抜け出るものではありません。
前作からここは変わりません。
関連作品、関連おすすめ作品
・『アランウェイク』シリーズ(1[re].2):光を用いたアドベンチャー



