始めに
『ロックマンエグゼ』についてレビューを書いていきます。シリーズ(1.2.3.4.5.6)の1作です。
| 独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
| 8 | 8 | 4 | 6 | 7 | 2 | 優(35) |
- 独創的かつ高い完成度
- キャラゲーとしても名作
- まだ調整不足
ゲームフィクションについて
あらすじ
西暦200X年。「PET」と呼ばれる携帯端末をあらゆる人が持っていました。 その中に擬似人格型プログラム「ネットナビ」がおり、 人々はネットナビにより、日常の行動をネットワーク上でするようになります。
ネット犯罪も深刻化し、 WWW(ワールドスリー)と呼ばれるネット犯罪集団でした。
デンサンシティ、秋原町。そこにはウイルスバスティングの得意な小学5年の少年、光熱斗がいました。彼のナビの名はロックマン。2人は大きな事件に巻き込まれます。
サイバーパンクな世界観
現実世界と電子機器やネットに広がる「電脳世界」を行き来する、サイバーパンクな世界観になっています。Xシリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)から『ブレードランナー』の影響でサイバーパンクジャンルにコミットしていましたが、本作もそれを継承する感じです。
主人公の熱斗が現実世界を探索し、端末にPETを「プラグイン」してネットナビのロックマンを電脳世界へ送り、トラブルを解決します。
シリーズの傾向
シリーズ(1.2.3.4.5.6)の経過として、全体的に荒削りながらインパクトの大きかった1、マイナーチェンジに成功しつつも壊れPAで本編も対人もさらにピーキーになった2、本編は物語的にもシステム的にも洗練されバランスが良いものの対人は相変わらずな3、ダークチップ・バージョン商法・SRPG要素など癖が強すぎる新要素で人を選び、バランスも本編はやや悪化した4.5、システム的にも物語的にもシリーズの集大成で最高傑作な6、という感じです。
本編重視の人は3か6、対人重視の人は4か6を最高傑作と見る傾向が強い印象です。
ゲームメカニクス
戦闘
エリア
電脳世界はランダムエンカウントです。
戦闘になると縦3×横6のパネルの戦闘エリアに移行します。エリアは中央ラインで区切られ、画面左側の3列がロックマン側、右側の3列が敵側です。相手のエリアには基本的に侵入できません。
自分のエリアは上下左右に移動でき、攻撃でヒビや穴ができます。ヒビパネルはそこを移動すると穴パネルに変化し、穴パネルの上は一定時間侵入できません。
チップでエリアを奪うことや、相手エリアにオブジェクトを設置することもできます。
チップ
「チップフォルダ」のチップと、弾数無限のロックバスターを使用して戦います。要するにカードゲームとエリアコントロールが特徴のアクションを合わせた感じです。
エンカウントするとチップ選択画面が示され、フォルダからランダムに選ばれた5枚が表示されます。そこから任意のチップを選択し終えると戦闘に移ります。戦闘中、一定時間経過でチップ選択が再びできます。
チップにはアルファベットのコードが1文字付いており、5パターンほどあります。チップは1枚目に選んだチップと同名のチップか、同じコードのチップのみ選択できます。
バトルチップを特定順で選択すると、一枚の強力なチップ「プログラムアドバンス」に変化します。
バスター
ロックバスターは弾数無限でいつでも使えるものの、デフォルトでは弱くチャージショットもできません。敵との距離に応じて連射力が低下します。
バスターアップという強化アイテムで攻撃力や連射力をあげたり、チャージショットを撃てます。
リザルト
戦闘に勝つと、所要時間と戦闘内容の評価「バスティングレベル」をもとにゼニー(お金)か、倒したユニットに由来したチップを手に入れます。







