始めに
『ファークライ プライマル』レビューを書いていきます。シリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)の番外編です。
| 独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
| 7 | 7 | 4 | 6 | 6 | 2 | 良(32) |
- 仲間の追加
- 独創的な時代設定
- マップのクオリティ
- シリーズらしい悪役がいない
- 移動は飛行機がないから不自由な印象がする
ゲームフィクション
あらすじ
紀元前10000年の中央ヨーロッパ。人類は言語を得て部族を形成し、石器や弓矢で狩りを行い、火を生活に取り入れるようになっていました。
ウィンジャ族の狩人タカールは、豊かな希望の土地「オロス」を目指していました。しかしサーベルタイガーに強襲され、部族はタカールを除いて全滅。それでも「オロスの地」へたどり着いたタカールは、獣を従える「ビーストマスター」の力を得ます。
タカールはウィンジャ族のリーダーとして各地の仲間を集め、ウィンジャ族を再興しようとします。そして北方民族ウダム族や、宗教民族イジラ族との戦いを展開します。
新鮮なロケーションと、変わり映えしない物語
本作はなんと石器時代を舞台とするオープンワールドで、この題材の新しさだけでも既に評価に値します。また、導入とグラフィック周りの演出力は健在で、原始的な世界で展開される抗争を彩ります。
とはいえ、悪いところはいつものUBIやこのシリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)という感じで、序盤から既に中弛みし、物語の内容も従来作と変わり映えしません。
悪役が薄味
このシリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)は4や5など、神懸かったようなカリスマ性のある悪役との戦いが描かれるのが特徴で、それがシリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)の魅力となっているのですが、本作、ND、6などは例外で、悪役のキャラクターが薄いです。
4や5などでは起伏のあまりない単調な物語のアクセントとしていい具合に味のある悪役が機能してくれていたのですが、本作には全然それがありません。
ゲームメカニクス
戦闘
新要素
FPSでステルスなどがあったり、基本的なシューターとしてのデザインはしっかりしています。
本作から仲間のユニットが追加されシリーズ(1.2.3.4.5.6.pr.nd)では5やND、6に継承されます。「ビーストマスター」の力によって、動物を手なづけ、戦闘や移動の際に役立てることができます。仲間はいずれももふもふしており、強力な存在です。
動物を仲間にするのは楽しいですが、もう少し種類にバリエーションが欲しかったです。
武器やアプローチ
戦闘では弓矢、槍、動物が主なアプローチです。
フクロウの空からの索敵はかなり便利で、アサクリオリジンなどへ継承されます。フクロウは爆弾や蜂の巣投下ができたり、バランスブレイカーです。あと仲間の動物を盾にして遠距離から戦ったりすると楽です。
ただ、いつもそうですが後半なるとやることが単調で飽きてきます。
探索
電波塔がかがり火になっており、これを解放するとマップの情報が解禁されます。敵拠点を制圧することでファストトラベル地点をアンロックできるのもいつも通りです。結局は、舞台が違うだけで、遊びの部分はUBIルーティーンです。
ただウイングスーツとかヘリとか、従来の有効な移動のアプローチが減っているため、少し探索が億劫です。どうせならふざけるとこは派手にふざけて、翼竜の生き残りを登場させるとかして、空を飛びたかったです。
関連作品、関連おすすめ作品
『ラストオブアス』シリーズ(1.2),『バイオハザード リベレーションズ2』,サイコブレイクシリーズ(1.2):資源のエコノミー要素のあるシューター。




