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クソゲー気味だがなんだかんだ面白いかも。『ドラゴンズドグマ2』レビュー

カプコン
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始めに

『ドラゴンズドグマ2』レビューをかいていきます。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
963763良(34)
  • オープンワールド強化
  • 戦闘が楽しい
  • 前作から改善された点が皆無に等しい

ゲームフィクション

概要

 前作(DA)同様、中世風ファンタジーの世界を舞台とします。プレイヤーは竜に戦いを挑む者の覚者(かくしゃ)となり、竜に奪われた心臓と失った記憶を取り戻す旅に出発します。

 さらに本作では「獣人」と呼ばれる種族が登場します。人間の王国「ヴェルムント」と獣人の国「バタル」を巡るストーリーなどが描かれます。

心臓泥棒

ストーリーは添え物

 本作はベタな中世ファンタジーの世界観で、ストーリーはおまけ程度です。世界観とかは結構よく設定されています。

 なのでシリーズ(1.2.3.4)やスカイリム(SP)のようなインタラクティブなドラマを期待すると肩透かしを喰らいます。

アバター式主人公

 プレイヤーである「覚者」と、パートナーとなるNPC「メインポーン」を好みの容姿に作り上げることができます。つまりアバター式です。
 顔、胴体、手足や筋肉量などの細かいデザインができます。設定した体格によって身長、体重も設定され、当たり判定、攻撃のリーチ、スタミナ消費量と回復速度、所持重量など、さまざまな影響をします。

ゲームメカニクス

デッキビルド

ポーンシステム

 ポーンシステムは前作(DA)からシリーズの特徴です。最大4人のパーティを組め、プレイヤーの操作キャラは主人公である「覚者」、残る3人はCPUが操作するNPCの「ポーン」になります。ポーンは常に覚者と行動を共にする「メインポーン」と、色々な場所で雇える「サポートポーン」の2種類がいます。
 ポーンには外見、能力値、習得スキルの設定、性格や口調の設定があります。性格によって戦闘時の立ち回りが異なります。メインポーンは覚者同様にジョブの変更が可能で、さらに性格や口調も変えられます。

 これによるパーティのデッキビルドがあります。ただ前作(DA)からAIがずっと馬鹿です。やや改善した気もしますが。個人的にはこの仲間AI周りを超強化して、よりバリエーションやアドリブの豊富な挙動やテクストボリュームを実現できていたら、かなり化けたと思います。例えば『ALIEN: ISOLATION』『人喰いの大鷲トリコ』のような、学習能力やランダム性の高い生々しい生物的なAIをデザインできていたら、そこから発展する遊びがあったと思います。

ジョブ

 覚者とポーンは「ジョブ」についてゲームを進めます。それぞれ習得できるスキルやアビリティ、レベルアップによるステータスの成長度合いが異なります。

 全体的にデッキビルドのバリエーションが豊富です。ソウルシリーズ(1.2.3)のような豊富なアプローチがあります。

戦闘 

 全体的にモンハンシリーズ、ソウルシリーズ(1.2.3)と重なります。また前作(DA)とほぼ変わらないです。

 『モンスターハンター』と同じでスタミナがあり、スキルを使用することで消費されます。魔法もスキルで、スタミナを消費して使用します。通常攻撃は弱攻撃と強攻撃の2種類。ジャンプ中に攻撃すればジャンプ攻撃。スキルの使用もボタンを押すことで、それぞれにセットしたものを発動できるなど、直感的に整理されています。DMCシリーズ(1.2.3.4.5)のようにアクションのキャンセル手段が多く、スピーディな戦闘が可能です。
 大型の敵にはしがみ付いて攻撃できます。しがみ付きながら移動も可能。『モンハン』シリーズに似た部位攻撃のシステムも設定されています。
「つかむ」コマンドでは、人間サイズ以下の敵に羽交い絞めや押さえ込みを仕掛けられます。

オープンワールド

デザイン

 前作(DA)からマップの規模が四倍になり、グラフィックも大幅に向上しています。全体的に、いいところも悪いところも前作からほとんど変わっていない印象のある本作ですが、オープンワールドのクオリティは大きく向上しました。

 とはいえ抜きん出た内容かというと微妙です。

ファストトラベル

 前作(DA)から、このシリーズでは自由にファストトラベルできません。ファストトラベルが貴重な消費アイテム制で、かつファストトラベル可能な地点が限られています。

 一方で、本作には拠点同士をつないでいる「牛車」のがあります。これが高速移動のツールです。牛車を利用すると、かなりの確率で魔物の襲撃を受け、ファストトラベルが中断します。

 こうしたデザインは『キングダムカム=デリバランス』やデスストみたいな感じで、あえてプレイヤーの移動能力や諸々のパラメーター、アクションを制限することでそこから派生するアクシデントによって固有の魅力が生まれてはいます。全体的にこのゲームは敵味方AIを筆頭に種々の変数があるのでアクシンデントのバリエーションは豊富です。

ただ後半は面倒が勝ちます。

総評

クソゲー気味だが独自の魅力

 前作と内容的にほとんど変わらず、オープンワールドだけスケール&クオリティアップした印象です。前作(DA)は正直悪いところだらけでマイナス1点要素が100個以上はある感じでしたが、モンハンやソウルシリーズ(1.2.3)のような戦闘の豊富なアプローチとオープンワールドを併せた独特の灰汁の強い魅力があり、仲間AI強化などのマイナーチェンジで化けそうでした

 しかし、前作(DA)からほとんど進化しておらず、地下迷宮シリーズ(1.2)やサイコブレイクシリーズ(1.2)の2みたいな、「マイナーチェンジで化けそうだったのに….」という歯痒さがあります。

結局前作が好きなら買いだとは思いますが、値下がりしてから手を出してもいいと思います。

関連作品、関連おすすめ作品

・『モンスターハンター:ワールド』(IB):モンハンのオープンワールド。

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