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まあまあ神ゲー。『ファイナルファンタジー7 リバース』レビュー

スクエニ
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始めに

『ファイナルファンタジー7 リバース』レビューを書いていきます。7リメイクシリーズ(1.2.3)の2です。

独創性完成度快適さボリュームフィクションその他判定
884875優(40)
  • とうとうFFでこのクオリティのオープンワールドという感動
  • 前作からの戦闘の進化
  • オープンワールドはやや古臭い遊び
  • ミニゲームでのかさ増し、分作
  • ゲームテンポなど細かい減点が多い

ゲームフィクション

概要

 クラウドバレット、ティファ、エアリス、レッドXIIIは、かつての英雄で死亡したとされるソルジャー、セフィロスを追って魔晄都市ミッドガルから脱出します。

 原作の忘らるる都までを描きます。

運命としてのオリジナル

  この7リメイクシリーズ(1.2.3)において特徴的であるのは、オリジナル版の展開から地続きのものとして世界観を設定している点です。つまり、この作品は単にオリジナル版の再生産版という訳ではなく、オリジナル版のある種の続編として展開されているのです。

やはり受け入れがたい分作商法

  あちこちで批判されていますが、やはりこのゲームの分作商法には不満です。実際、ゲーム自体はクオリティが高くても、本作は無事に爆死(PS5独占だけが理由ではないでしょう)しました。

 前作でも感じたミニゲームでのかさ増しがひどく、せめて二部作くらいで収められた尺ではないかと感じられます。

 キングダムハーツ3』とかもそうですが、スクエニは複雑なストーリーを補完するために複数に渡る作品やDLCを購入させるというビジネス戦略をお互いのためにそろそろ捨ててほしいです。単純に人が離れています

ゲームメカニクス

戦闘

基本

 前作と基本は同じで、アクション要素が強まり、バーストが使いやすくなりました

 弱点攻撃、特定の攻略法をすることでHEAT状態にしてバーストゲージを上げるとバースト状態になりダメージ補正が入ります。この基本は変わりません。

新要素

 本作は一部攻撃を除きジャストガードすることができ、これでダメージを0にできます。

 連携アビリティは、ATBコマンドを使用することでゲージが蓄積し、連携する2キャラのゲージが一定以上溜まると、ゲージを消費して発動できます。これによって共闘感が増しました。

 連携アクションはガード状態から各ボタンを押して発動。操作キャラに依存して技が変わり、ATBゲージを消費せずに使用できます。

探索

オープンワールド

 草原、渓谷、砂漠、海、リゾート地、巨大施設など豊富なロケーションがあります。

 完全なオープンワールドではなく、オープンワールド的な6つのエリアのエリア制です。各エリアは広大で、アクティビティも豊富です。

 ジャンプは無いものの、パルクール機能が加わり、高低差のある一部の地形へ移動できます。ただ行けたり行けなかったりするところがまちまちです。

 マップの規模とグラフィックは素晴らしいですが、印象として近いのはUBIのオープンワールドゲーム(『Far Cry』シリーズ[1.2.3.4.5.6.pr.nd].『アサクリ』シリーズ[Or.OD.Va])みたいで、ロケーションのグラフィックはしっかりデザインしているものの、広いだけでやや単調な地形のマップに疎に拠点とイベントがあって、かつその内容のバリエーションが少ない、といった感じです。

 とはいえ全然水準以上です。オープンワールドとしての遊びやデザインは旧態依然でありつつ、遊びやすく、小さな遊びとグラフィックのデザインがしっかりしているところが素晴らしいからです

移動のアプローチ

 ファストトラベルも使いやすいです。チョコボ、バギー、タイニーブロンコなど、原作にあった乗り物も採用されています。

 原作では「山」「川」「山+川」「海」の特殊チョコボがおり、新チョコボで移動可能エリアが増える感じでした。本作では基本的にエリアごとに、それぞれそのエリアの地形に特化したチョコボを使う感じです。

 正直これは残念で、できれば全エリアにおいてそれぞれのチョコボの特性を駆使した自由な移動を実現してほしかったです

ミニゲーム

 前作からそうですが、ミニゲームが多すぎます。演出やゲーム性のクオリティの高いものも多いですがそうでないものも目立ち、またマテリアやアクセサリーの入手に係るものも多いため、迂闊なスキップもできません。

 ミニゲームはかさ増し感がひどく、できればここを削って分作をなんとかしてほしいです。

総評

小さな不満はあるものの、期待に応えてくれた内容

 小さな不満はキリがないですが、戦闘はさらに奥深く進化し、また15で失敗し、16でエリア制に逃げたFFシリーズがオープンワールドで堂々とこのクオリティのものを展開してくれた感動が勝りました。

 『龍が如く8』に似て、全体的に手放しで誉められた内容ではないですが、作品を発表してくれたことに対して、シリーズファンとしてはシリーズの今後やシリーズの展開にポジティブな印象を抱けて感動しました。

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