始めに
『STAR OCEAN THE SECOND STORY R』レビューを書いていきます。
| 独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
| 8 | 8 | 4 | 8 | 8 | 4 | 優(40) |
- オリジナルを超える完成度
- グラフィックが圧倒的
- シナリオやキャラクターもそこそこ
- 元々癖が強く人を選ぶゲーム
ゲームフィクション
あらすじ
地球連邦軍の少尉クロードは、父親のロニキスと惑星ミロキニアへ調査に来ます。クロードは、未知の機械に触れて、どこかへ転移されます。
転移された未開惑星の森で、一人の少女が魔物に襲われていました。何とか魔物を撃退するものの、クロードは連邦軍の銃「フェイズガン」を使ったために、少女レナに伝説の勇者と誤解されます。レナに誘われるまま、クロードはアーリアへと向かいます。

グラフィック
キャラクターのグラフィックはドット絵のデフォルメテイストを保ち続け、背景をリアルなタッチで描いています。『オクトパストラベラー』シリーズ(1.2)などと似て、ドット絵のテイストと3Dテイストをうまく調和させています。
ビジュアルとしてはかなり完成され洗練されている印象です。
ストーリーはアレだがキャラゲーとしては魅力的
RPGとしてはヴェスペリアみたいな感じで、キャラクターは個性的で魅力的なのですが、シナリオは破綻と説明不足まみれです。これがSOシリーズのみならずトライエース作品全般の傾向です。
とはいえキャラクターは魅力的です。
ゲームメカニクス
戦闘
基本
ランダムエンカウントからシンボルエンカウントになりました。
3Dのフィールドで2Dのキャラクターによる戦闘です。パーティーは4人までで、1人をプレイヤーが操作します。
パーティキャラクターは戦士と術士の2つのタイプがあり、戦士は通常攻撃に加えて、MPを消費する必殺技を2つまでセットでき、戦闘中ボタン1つで発動できます。術士は必殺技はなく、コマンドを選択して紋章術(魔法)を使用できます。
新要素
ジャストカウンターが追加されました。攻撃をジャストで回避するとジャストカウンターが発動します。失敗するとタイミング逆にブレイクされます。ジャストカウンターが成功すると、MPが回復、エネミーのシールド値を1つ破壊でき、背後に回れます。
またブレイク機能が追加されました。敵のシールド値を0にすると、ブレイクが発動します。ブレイクすると、敵の動きを止められる、全攻撃がクリティカルになります。リーダーエネミー限定でブレイクエフェクトが発生し、付近の敵もブレイクします。
アサルトアクション(AA)は、ゲージを消費してバトルメンバー以外の仲間を召喚するアクションです。
原作では、戦闘開始位置の設定だけの隊列編成でしたが、本作ではボーナスゲージを利用したパラメーター補正が隊列の効果に加わっています。
戦闘は全体的にマイナーチェンジに大成功しています。
デッキビルド
スキル
キャラクターはレベルアップとスキルレベルアップでステータスを上昇させられます。
それぞれのスキルに「スキルポイント(SP)」を振り分け、スキルレベルを上昇させていきます。
だいたいデッキビルド周りは原作から大きなテコ入れが入った感じではなく、新スキル追加とか、スキルが初期からどれも解放されてて、好きなスキルを最初から伸ばせるとか、微調整がされたくらいです。
アイテムクリエーション
初代からある、素材を組み合わせてアイテムを作るシステムがアイテムクリエーションです。
自由度が高くてバランスブレイカーなので、原作からしてここが魅力的でした。
アイテムクリエーションに、「3」から登場したファクターシステムが継承しています。ファクターは装備品にランダムでステータス上昇以外の特殊効果を付与できます。
総評
ハイクオリティなリメイク。シリーズ復活
極めて水準の高いリメイクです。スターオーシャンが復活するとは全く考えていませんでしたが、6や本作で盛り返してくれてありがたいです。
関連作品、関連おすすめ作品
・『オクトパストラベラー』シリーズ(1.2)『ライブアライブ』『スーパーマリオRPG』:新古典主義的RPG。






