始めに
『ロックマンエグゼ2』についてレビューを書いていきます。シリーズ(1.2.3.4.5.6)の1作です。
| 独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
| 8 | 8 | 4 | 6 | 7 | 3 | 優(36) |
- 前作より色々アプローチが増えた
- マイナーチェンジもそこそこ
- 本編も対人もバランスはめちゃくちゃ
ゲームフィクションについて
あらすじ
「ワールドスリー」(WWW)の事件から3ヵ月。
学校は夏休みになりました。しかしその一方で世界各国でネットワークが破壊される事件が発生します。
サイバーパンクな世界観
現実世界と電子機器やネットに広がる「電脳世界」を行き来する、サイバーパンクな世界観になっています。Xシリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)から『ブレードランナー』の影響でサイバーパンクジャンルにコミットしていましたが、本作もそれを継承する感じです。
主人公の熱斗が現実世界を探索し、端末にPETを「プラグイン」してネットナビのロックマンを電脳世界へ送り、トラブルを解決します。
シリーズの傾向
シリーズ(1.2.3.4.5.6)の経過として、全体的に荒削りながらインパクトの大きかった1、マイナーチェンジに成功しつつも壊れPAで本編も対人もさらにピーキーになった2、本編は物語的にもシステム的にも洗練されバランスが良いものの対人は相変わらずな3、ダークチップ・バージョン商法・SRPG要素など癖が強すぎる新要素で人を選び、バランスも本編はやや悪化した4.5、システム的にも物語的にもシリーズの集大成で最高傑作な6、という感じです。
本編重視の人は3か6、対人重視の人は4か6を最高傑作と見る傾向が強い印象です。
ゲームメカニクス
デッキビルド
スタイルチェンジ
バトル時の行動でロックマンの能力が変化するスタイルチェンジが導入。
バスターを多用すると「ガッツ」、ナビチップを多用すると「ブラザー」、チップの多数使用で「カスタム」、攻撃の回避とHP回復で「シールド」の4種のスタイルになります。
さらに、ヒート・アクア・エレキ・ウッドの4属性のいずれかがランダムで付与されます。属性でチャージショットが変化します。
さらに「サイトスタイル」が存在し、4つのスタイルを併せる最強性能ですが、HPは半減します。
スタイルはノーマルスタイルと他2つを同時に持てます。なので任意でスタイルを変えられます。
バトルチップの新コード
バトルチップのコードに*(アスタリスク)が追加されました。他のコードにとらわれずに使えるデザインです。
プログラムアドバンス内にも使えるものの、同チップをアルファベット順に選択するタイプの物で2枚以上の*チップは使えません。
「レギュラーチップ」
チップフォルダの1枚をレギュラー指定することで、そのチップが必ず初手のカスタム画面に現れるようになりました。
チップ毎に設定される「レギュラー容量」以上の容量を所持しないと指定出来ません。
容量は「レギュラーUP」というアイテムで増加します。
戦闘
特殊パネル
バトル時のパネルに特殊効果を持ったパネルが登場しました。ヒート以外ではダメージを受けるマグマパネルや、同じ縦列に並ぶと引き寄せられるマグネットパネルなどです。
「逃げる」
今作からカスタム画面から逃走コマンドが追加されました。通常の逃走は相手のレベル次第で失敗し、その場合1ターンバトルチップなしというデメリットがあります。
探索
「サブチップ」が追加されました。体力回復のミニエネルギーやフルエネルギー、トヘロスみたいなシノビダッシュなどです。
サブチップはデフォルトでは各種所持最大数4個ですが、「サブメモリ」というアイテムで増やせます。







