始めに
『ロックマンゼクス アドベント』レビューを書いていきます。シリーズ(1.2)の2です。
独創性 | 完成度 | 快適さ | ボリューム | フィクション | その他 | 判定 |
8 | 6 | 4 | 6 | 5 | 2 | 良(31) |
- ゼロシリーズが良かったから土台がいい
- マップは見やすくなった
- 前作のバランスの悪さをそのままにあちこち劣化させた感じ
- 改善されたところがほぼない
- 探索が味気ない
ゲームフィクション
あらすじ
前作から4年8ヶ月後。
人間と機械生命体「レプリロイド」は、共存の道を歩んでいました。戦後、「三賢人」を頂点に世界を統率する連合政府「レギオンズ」は、人間には機械の体を、「レプリロイド」には人間と同じ価値ある寿命を与える法律を定めました。
数百年、世界中の遺跡は野生化した機械生命体「イレギュラー」が蔓延る場所となりました。また遺跡は「ロストテクノロジー」のある宝の山でした。

前作との繋がり
前作から主人公は変化し、グレイ(男)とアッシュ(女)から選択できます。
前作から4年が経過し、前作の主人公はボスキャラとして現れます。男主人公のグレイを選択した場合は前作の女主人公であるエールが、アッシュを選択した場合はヴァンがシナリオに登場します。
ゲームメカニクス
ステージ
シリーズ(1.2)の傾向として、Xシリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)、ゼロシリーズ(1.2.3.4)と探索要素が拡大していったところ、さらに探索要素を拡充してメトロイドヴァニアに寄せていった感じです。
メトロイドヴァニアなデザインを前作より継承するものの、ほぼ一本道なマップ構成です。
中盤のエリアはワープでしか移動できず、ワープを行えるトランスサーバーも全てハンターキャンプにあるため、探索の自由度が低いです。
マップの各エリアにワープポイントがあり、Eクリスタルで起動できるものの、起動したワープポイントの情報をセーブするにはトランスサーバーという場所に戻らないといけないのに加え、ワープポイントへのトランスサーバーからの移動は一方通行なので、非常に使いにくいです。
デッキビルド
トランスオン
前作からロックオンというシステムがあり、これはXシリーズ(1[無印,イレ].2.3.4.5.6.7.8)のアーマーやゼロシリーズ(1.2.3.4)のフォームみたいな感じでした。本作はそれにボスへの変身のトランスオンが加わりました。
今回の基本となるライブメタルは「モデルA」です。今作ではさらにボスキャラにトランスオンして変身し、操作キャラとして扱う能力を持っています。
ただトランスオンはいずれも使い勝手が悪いです。「クロノフォス・ザ・トリデンロイド」にトランスオンすると「タイムボム(自分以外の動きをスローにする)」がぶっ壊れていますが、つかいにくいものばかりです。
ロックオン
前作からそうでしたが、バランスが悪いです。とにかくバランスタイプのモデルAと高火力のZXが使いやすく、トランスオンやロックオンといったアプローチがいろいろあっても、探索はモデルA、ボス戦はZXという形に落ち着きやすいです。
総評
遊べるがいまいち
遊べる内容ですが、元々ゼロシリーズやゼクスが面白かったから面白い感じで、新要素は滑っているし完成度も低いです。
関連作品、関連おすすめ作品
・『Cuphead』『Dead Cells』『Hollow Knight』『ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト』:横スクロールの名作。